ビアンキ・レパルト・コルセ 1980年代の謎めいたレーシングバイク

ヴィンテージ自転車といえば、現在も営業を続けるイタリア最古のメーカー、ビアンキほど有名なブランドはない。ファウスト・コッピ、フェリーチェ・ジモンディをはじめとする多くのライダーたちの壮絶な勝利と切っても切れない関係にあるビアンキのバイクは、伝説となっている。

Eroicaのイベントで経験した人も多いだろうが、ビアンキのビンテージバイクは人気があり、愛されている。このようなイベントには、世界中からビアンキファンが集まります。そして、典型的なモデルや、カタログに載っていないようなモデルなど、さまざまなモデルについていつも多くの話題が尽きない。 ビアンキ・レパルト・コルセの謎めいたレーシングバイク.

このバイクの多くのディテールは、ビアンキのレパルト・コルセ部門、つまり特別なレーシングバイクの製作を担当する部門であることを示している。トップクラスのチューブ、おそらくコロンバスSLが使用されているのは明らかだ。クロームメッキが施され、彫刻が施されたリアステーキャップとヘッドラグは、トップクラスのバイクであることの証拠だ。ちょっと珍しいのは、フォークとリアステーがフルクローム化されていることだ。この時代のビアンキバイクではめったにお目にかかれない。
チネリのボトムブラケットシェルとチューブの形状から、このバイクが1980年頃に製造されたことがわかる。
しかし、本当に目を見張るのは、内部配線されたブレーキケーブルである。最もプロフェッショナルな方法で行われた取り回しは、内部ガイドがきれいで正確にろう付けされている。これは後年、このバイクに施された変更ではないかと思わせる。その一方で、これほど大胆で完璧なケーブル・ルーティングが施されていることから、特別な顧客の要望によるファクトリーでの改造であることは想像に難くない。

謎めいたチェレステのビアンキ。

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